ブログ

保育料見直しの議論

今回は、保健福祉委員会での質疑の様子をお知らせしておきますね。他の自治体でも、保育料見直しは行われているようですが、杉並区では保育料の見直しは20年ぶりとなります。

これまでは、経済状況や区民生活などの兼ね合いを見ながら調整を図ってきたが、根本的な見直し(端的に言えば、今回は値上げですね)を行うことで、応益性・応能性・公平性を測り、他の自治体とのバランスを測っていきたいというのが、杉並区の答え。(恐らく、保育料に関しては、値上げをすることは、手を付けずにこれまでやってきたということが、現実的なところだと思います)

 

保育料は、各自治体ごとに決められていますが、国による公定価格(国基準)(自治体が保育の運営にかかる経費などの保護者の一部負担を求めてもいいとされる上限額)が元となっています。これまでの、杉並区の保育料は、この国富順の34.6%で、他の自治体と比較して、やや低いほうでしょうか。そして、これまでの保育料は、保育事業にかかる運営経費の約11.8%であり、見直し後は、この割合が15%となる見込みで、財政効果は約4億1000万円程となるそうです。

 

委員会の議論では非課税世帯や生活保護世帯などの低所得層の生活に影響があるのではないか

非課税世帯のボーダーのラインの層では、逆転現象が起きるのではないか

20年間改定しなかった理由
各所得階層の値上げの上げ幅について
来年4月からの値上げは、期間が短いのではないか。

利用者への周知の方法や、情報の提供をもっと丁寧にするべきではないか(手続き)

 

等々が、各委員から質問されました。


杉並区では緊急整備プランの基、待機児童ゼロを目指し保育所整備をを最優先にしてきました。それに伴い、この4年ほどの杉並区の保育関連に投入される税金は、かつて142億円程度であったものが、285億円と倍に伸びています。そのため、少し負担をお願いしたいということなのですが、増収分については、保育士の処遇改善やキャリアアップ支援等を充実させ、保育の質の確保に充てていくとのこと。
 

今回の見直しでは、国の特例で生活保護世帯とひとり親家庭は、要配慮家庭として0円。

高額所得者の階層を2つ増やし、概ね1割〜3割のupという設定となっています。区民税非課税世帯については、おやつ代程度という考え方で、1400円程度の保育料となります。

 

保育は能力に応じて負担する応能負担が基本であるはずだが、社会状況の変化とともに就労支援という側面も強くなってきていて、受けた利益に対して負担する応益負担の意味合いも混在しているのではないか。このことと、保育とは児童福祉法上の福祉ととらえるのか、今やサービスなのか、両者の棲み分けと、考え方の整理をしなければ、根本的なスタンスが明確にならないのではないか、という議論もなされました。

 

各委員からは情報提供や意見集約、値上げ開始の時期など、手続き上の意見が出されましたが、賛成多数で可決されました。

 

私自身も、次男は保育園でお世話になり、仕事をしてきました。今思うと、いつの間にか、離乳食を食べるようになり、おむつが取れ、本当に保育園に育ててもらったようなもので、ありがたかったという思いでいっぱいです。自治体として、区民の生活に寄り添い、支援が必要な場合には適格な支援を見極めることが必要ですし、負担をお願いできる方には力に見合った負担をしていただくということは、必要なことだろうと思います。働く女性として、(もちろん男性もそうですが)社会的な責任の一端を担っていくという意識も持っていくべきだろうと思います。

 

保健福祉計画改定に伴う、高齢者、障がい者、子ども・子育てなどの計画の素案に対して、12月1日から来年1月4日まで、パブリックコメントに付されます。どうぞ、皆様のご意見をお寄せください。